前回、我が地元の誇るべきテーマパーク、ユニバーサルスタジオジャパン(以下USJ)の植栽についてのお話をさせていただきましたが今回は第2回目。続きのエリアの紹介です。
エントランスを入って、時計回りに進み、ハリウッドリア、ニューヨークエリア、サンフランシスコエリア、ジュラシックパークエリア、アミティエリアと巡ったのが前回。いよいよハリーポッターエリアです。
人間界を出よう ハリーポッターエリア
ハリーポッターエリアはジュラシックパークエリア同様、実在する映画単独のエリアとなっているため、エリアのバックグラウンドがとてもしっかりとしています。そのため、建物はもちろん、植栽についてもかなりの作り込みがされています。こちらのエリアへの入り口には人間界と魔法界を繋ぐ「巨石の小路」のストーン・サ ークルがありその奥に背の高い木々が見えます。
小路の脇にはたくさんの樹木が植えられており、そのほとんどが松の木や杉の木の針葉樹です。背の高いヒマラヤスギは、それはそれは見事ですし、モミの木なんかも見ることができます。また、足元の低い位置には、シダ類も植えられています。
映画ハリーポッターの第2作目『秘密の部屋』で、ハリーとロンが乗って、森の中にダイブした車もあり、時折ヘッドライトを点滅させ、クラクションを鳴らし、この森の奥にある魔法界へと導きます。
よく見ると、広葉樹ぽいものも植えられているみたいですが、森の向こう側には高速道路が走るため、それが見えないように目隠しの役目も果たしているのではないかと思われます。
小路を抜けると魔法界 ホグワーツ城へ!
小路を抜けるとホグズミード村が現れます。魔法使いの住む村、ホグズミード村には、ホグワーツ魔法魔術学校の生徒たちもよく立ち寄るお店がたくさん並んでいます。
雪深い地にあるとされているからか、この村の道沿いに木々はなく、屋根には雪が積もっています。そのまま進むと目の前にホグワーツ城が見えます。
ホグワーツ城の周りにはエリアに導く小路と同じく、たくさんの針葉樹が植えられていて、お城の雰囲気をさらに盛り上げています。そして、魔法界という少しダークな雰囲気を出すためか、色目のある花類を見ることはありませんでした。
ハリーポッターエリアを後に、最後のエリアユニバーサルワンダーランドへ。
ちびっ子 大好き!かわいいユニバーサルワンダーランド
こちらのエリアは小さな子供でも楽しめるように作られたとてもかわいいエリアです。ハリーポッターエリアとは違い、カラフルでどこよりもたくさんのお花が植えられていました。
子供の目線に合わせているのか、
これでパークを1周。ハリウッドエリアに戻ってきました。戻ってきた側のハリウッドエリアには、とても背の高いヤシの木が道の両端に植えられています。高さは多分10メートル以上はあるかと思います。
この樹、どうやって運んできたんでしょうね。パークがオープンした15年前はもっと背が低かったのでしょうか。それにしても運送はかなり大変だったのではないかと思います。
さて、最後にもうひとつご紹介したい場所があります。
パークの中央、ニューヨーク・エリアのセントラルパークにある、Roses of Fame(ローズ・オブ・フェイム)というローズガーデン。『Hollywood Walk of Fame』をイメージしたUSJオリジナルのバラ園です。
バラの品種名にはハリウッドスターや、ミュージシャン、映画のタイトルや登場人物、などからつけられているものがたくさんあります。ここのローズガーデンに植えられているバラのほとんどには、バラの名前が記されていてElvis(エルビスプレスリー)なんてバラもありました。
バラは5~6月頃が見ごろですので、本来なら、満開の花を咲かせているはずなのですが、以前ご紹介した若園バラ園同様、こちのバラもほとんどのが咲き終わっており、すでに剪定されている感じでした。やはり暑さには勝てなかったのでしょう。
今回ご紹介したUSJの植栽たち。やはり、ジュラシックパークエリア やハリーポッターエリアは単独の映画のエリアということもあって、その映画の雰囲気をうまく出している演出がしてあると感じました。
また秋咲きのバラが咲く頃にでも散策に訪れてみたいと思います。