フラワーアレンジをしてみたいけど、何から始めればいいの?というお声をよく耳にします。今回はフラワーアレンジメントの基本的なことを中心に簡単なアレンジメントの作り方を紹介いたします。
アレンジメントにはいろいろな形がありますが、決められた形に花を挿す、幾何学形態からはじめてみましょう。幾何学形態とは三角形や丸、楕円形などの形を言います。とてもトラディショナルでかっこよく、幾何学形態から始めると上達しやすいです。
基本のアレンジ トライアンギュラを作ろう
今回紹介するのは幾何学形態のもっとも基本的な形『トライアンギュラ』です。花を整理整頓するように三角形に挿していくアレンジメントです。
まずは器と花を用意します。器は四角や楕円よりも、丸い形が扱いやすいです。
花器を決めたら、吸水フォームをセットします。吸水フォームは水を入れたバケツなどを用意し、そっと水に浮かべます。無理に押しこんだりせずに自然に水が染み込むのを待ちましょう。
吸水フォームがたっぷりと水を吸いこんだら、花器より少し上に出るようにセットし、四方を面取りして花器の横幅の中心に1本、縦幅の1/3のところに線を引きます
今回使ったお花な写真のとおりです。
写真の右から
・コデマリ 1/2本
・スプレーカーネーション 1本
・バラ 2本(写真では1本ですが)
・カーネーション 2本
・ラナンキュラス 1本
・ベロニカ 1本
・ユーカリ 少々
実際にお花を挿そう
- 1番目の花を挿します。1番目に挿す花がアレンジメントの高さになります。高さの目安は器の高さの2~2.5倍の高さになるように挿してみましょう。挿す位置は最初に線を入れた奥側の交わったところです。今回はベロニカを挿しています。
- 2番目の花は横の花です。花の茎が器の端につくようにバランスよく挿します。この花がアレンジメントの幅になります。今回はスプレーカーネーションを挿しました。
- フォーカルポイントに花を入れます。フォーカルポイントとはその作品の焦点となる場所で、使う花材で一番大きく美しいものを選びます。この花の位置でアレンジメントの厚みが決まります。手前側の線の交わったところに斜め60度くらいの角度で挿します。今回は黄色いラナンキュラスを使いました。
- 縦のラインに花を入れます。フォーカルポイントに近いほど大きな花、遠いほど小さい花を入れましょう。少しふくらみをもたせ、カーブを描くように挿しましょう。
- アウトラインに花を入れます。三角形になるように意識をして挿しましょう。ここでもフォーカルポイントに近いほど大きい花、遠ほど小さい花を挿します。
- 底辺の花を挿します。ラインより少し外側にカーブを描くように入れましょう。
- 全体のバランスを見て作品を仕上げていきます。中心の空間に花を入れます。幾何学形態の基本は、すべての花の茎が一点で交わるように挿すことです。これを意識しながら中心に向かってバランスよく挿していきます。
- 吸水フォームが見えないように空間に花を挿します。今回はコデマリやユーカリを使っています。
- バック処理も忘れずに。後ろ側の吸水フォームもグリーンで隠します。
これで出来上がりです!今回は左右対称にバランスよくお花を入れましたが、同じ花材でも同種類のお花をまとめて入れるグルーピングという手法を使ったアレンジと比べてみるとイメージが違ってきますよね。
みなさんも好きなお花を使ってぜひチャレンジしてみてくださいね。