当店で販売しているプリザーブドフラワーのアレンジメントはほとんどが一点もの。ひとつひとつ、デザイナーが手作りで作成しています。
器とお花の相性。主役のお花を引き立たせる、脇役のリボンやグリーン選び。ベストな仕上がりになるよう、時間をかけてゆっくり、丁寧に作成しています。
プリザのバラは7分咲き
プリザーブドフラワーのアレンジメントを作るのに欠かせないプリザーブドフラワーのバラ。バラは7分咲きの時に花首でカットされ加工されています。7分咲きのバラを特殊な方法でひとまわり大きくさせるのに「開花」という手法があります。開花にはいくつかの方法があるのですが、私がよく使うテクニックに、フラワーデザイン用の接着剤を使って開花させる方法があります。
開花のテクニック
ワイヤリングしたバラのがく片にフラワーデザイン用接着剤をつけ、ゆっくりと倒し、外側の花びらの根元にフラワーデザイン用接着剤のノズル部分つけて、がく片に付くように倒し、根元部分に当てたノズルを少しずつ内側に移動させて開花させます。
開花させたバラはさせる前よりも一段と華やかになり、高級感を増します。
ベストな仕上がりになるよう、時間をかけ丁寧に作成しています。
バラを何輪か使ってアレンジメントを作る場合は、すべてのバラを開花させるのではなく、開花させないバラも使って、バランスよくアレンジします。最初にも述べたように、主役のお花を引き立てる、グリーンやリボンも大切なアイテムのひとつ。グリーンの色やリボンの形など、アレンジメントの雰囲気を壊さないよう、丁寧に選びます。
先日オーダーを頂いた、還暦祝いのアレンジメント。60輪のプリザアレンジは予算的に厳しい…とのことだったので、少し高級な真紅のプリザーブドフラワーを使い、6輪のバラでお作りさせていただきました。もちろん、開花をさせています。
贈る方、贈られる方の喜ぶお顔を想像しながらお作りする一点もののプリザアレンジ。皆さんにもその価値を感じていただけたら、フラワーデザイナーとして、冥利につきるのであります。